 |
 |
 |
 |
耳鼻咽喉科は呼吸に関係する鼻や喉、食事に関係する舌や咽頭の生命の維持に重要な器官を取り扱うほか、聞こえ、平衡感覚、匂い、味などの生活の質に関係する感覚について幅の広く取り扱う科です。
耳鼻咽喉科の疾患は、「耳」「鼻」「のど」の病気に大きく分類されますが、その種類は実に多く、一般の方々にとっては「どんな症状や病気で受診すれば良いのか」と、分かりにくい面もあるかと思います。そこで、主要な疾患についていくつかご紹介します。 |
 |
 |
 |
 |
「耳」の病気については、「内耳」「中耳」「外耳」の三つに分かれます。「内耳」では耳の神経の病気がほとんどであり、難聴や、めまいを引き起こします。
このうち難聴では、突然耳が聞こえなくなる突発性難聴が代表的で、この病気は発症後の治療が早ければ早いほど、治癒率が高くなります。発症から2週間を過ぎると治らない場合もありますので、早めの受診が必要です。
また「中耳」の病気としては中耳炎が多く、これにはいろいろな種類があります(中耳炎の話を参照)。「外耳」では、外耳道に耳垢がつまって聞こえが悪くなる「耳垢栓塞」や外耳道に湿疹ができ耳がかゆくなる「外耳道湿疹」、また耳掃除のしすぎで外耳道に炎症が起こり耳が痛くなる「急性外耳道炎」が多くみられます。 |
「鼻」の病気では、「慢性副鼻腔炎」が代表的です。鼻のまわりにある副鼻腔といわれる空洞に炎症を起こして膿汁が溜まるもので、以前は蓄膿症とも呼ばれていました。症状は鼻汁や痰が多くなり、鼻づまりや頭痛があります。軽症の場合は外来処置や薬物療法で治療できますが、鼻茸ができたりして慢性化したものでは手術が必要になります。最近では、痛みや出血の少ない内視鏡下での手術が主流となっています。
最近では「アレルギー性鼻炎」の患者さんが増えており、症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」が三大症状です。他に鼻のかゆみやのどの異和感、咳を伴うこともあります。花粉症もこの一種で、ほとんどのものは適切な薬物治療で充分対応できます。重度のアレルギーの方、とくに鼻づまりのひどい方には手術治療が有効です。腫れてしまっている鼻の粘膜をラジオ波で焼く手術法が簡便です。アレルギーそのものは体質的な原因で起こるものなので、手術で完全に治すことはできませんが、症状をかなり改善することができます。 |
| 「のど」の病気に関しては、風邪の初期症状としてのどが痛くなる急性咽頭炎がよく見られます。特に鼻の後方でのどと鼻腔の境界(上咽頭あるいは鼻咽腔と呼ばれる場所)にはよく炎症が起こります。この部位はうがいをしても薬液が到達せず、分泌物の付着で不快感が生じなかなか改善しないことがあります。こんな時にはのどからルゴール液を上咽頭に塗ると早く治ります。また扁桃炎はひどいときには周囲にまで炎症が広がり扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍に発展することがあります。重症の場合には点滴で抗菌薬を使用すると早く効果を上げることができます。繰り返し扁桃炎を起こす習慣性扁桃炎では扁桃摘出術を行います.扁桃をとることでのどの痛みや熱発の回数が減ります(扁桃摘出術の話を参照)。このほか、声を使いすぎると「声帯ポリープ」ができて声がれを起こすことがあります。長期に渡る喫煙者では声がれが長く続いたときには喉頭癌の疑いもあります。 |
| 鼻の最も重要な機能は気道(体が空気を取り入れる入り口)としての機能です。すなわち鼻の中(鼻腔)は内部に複雑に入り組む粘膜のひだがあり、鼻から吸い込む空気の加湿、加温、フィルターの機能をもっています。また、副鼻腔というのは鼻腔の周囲に位置する顔面の骨に囲まれた空洞であり、鼻腔との間に狭い交通路(自然口)でつながっています。鼻腔や副鼻腔は粘膜におおわれており、この粘膜の表面には非常に細かい線毛があり、線毛上皮と呼ばれています。線毛上皮は表面に付着した細菌やウイルスを排除する働き(粘液線毛輸送機能)がありにより、粘膜表面は常にクリーニングされ、細菌やウイルスの感染を防いでいます。 |
| 最近では、うつ病や心身症といった心の病気の患者さんが、それと気付かずに耳鼻咽喉科を受診されるケースも増えています。これは、めまい、ふらつき、のどの異常感、激しい耳鳴りなどの症状の訴えが多いのですが、症状に対応する身体的な病気が発見できない場合でも、心身症的なもの、あるいは神経症的なものが原因で、これらの症状が起こることがあります。 |
 |
| 社会生活がスピードアップされることにより、人にかかるストレスも増えています。疲れていても寝付けなかったり、朝早く目が覚めてしまうなどの症状があれば気をつけましょう。最近はよい薬があるので薬物療法で症状が改善することが多いのですが、根本的には自分を取り巻く社会的環境や、自らのライフスタイルを見つめなおすことも必要になります。 |
| 耳鼻咽喉科は大きく分類すると外科系の科にあたります。耳鼻咽喉科の病気の中には手術治療でしか治せない病気も数多くあります。耳鼻咽喉科の開業医では設備の関係もあり、通常は小手術しかできません。私は大学卒業から開業までの28年間を大病院で勤務しましたので、その間に耳鼻咽喉科領域のほとんどの分野にまたがり4000例を越える手術に携わりました。 |
 |
| そこで、今までの手術経験や技術を少しでも生かすために、手術が必要でかつ希望される患者さんには、他の病院の手術室および入院設備をお借りして、手術をいたしますのでお申し出ください。ただし、手術件数は限られたものになりますし、手術の内容によってはお受けできないものもありますので、その場合には適切な専門医を紹介させていただきます。 |
|
 |
 |
 |
|
|
 |
 |
|
 |