循環器科

循環器科について

循環器科は、心臓や大動脈・血管の病気を専門にしています。
代表的なものとしては、不整脈、心筋症、心不全、心臓弁膜症、狭心症・心筋梗塞、大動脈疾患、末梢動脈疾患などがあります。

心不全って予防できる?

豊橋ハートセンターにて心臓の治療を専門に行っていましたが、特に心不全においては、予防することや早い段階で治療を行うことが大切かを感じました。
皆様、心不全は突然起きるイメージがありますか?
原因によっては突然、心不全になることもありますが、実は心不全は「予防できる病気」なのです。
糖尿病・脂質異常症・高血圧症などの生活習慣病があるだけで心不全のステージが始まっており、「隠れ心不全」と呼ばれています。「症状がないから」という理由で生活習慣病を放置してしまうと、徐々に心不全が進行してしまいます。出来るだけ早期に適切な治療を行うことが重要となってきます。
また当クリニックでは、治療を行うだけではなく、予防医療にも力を入れています。そのため正しい知識を皆様に知って頂くため、Smile教室を企画しています。

心臓のことは気になるけど、
大きな病院に行くのはなかなか…

こんな風に思っている方はいませんか?
また「動悸がしたり、胸の症状があるけど、すぐ治るから」「すぐ息は上がるけど、年のせいかな…」と様子をみている方はいませんか?
当クリニックでは、24時間から最大5日間分の心電図が記録でき不整脈の評価が可能なホルター心電図や心臓の動きや弁膜症をリアルタイムで評価できる心臓超音波検査を用意しています。どんな些細なことでもいいので、お気軽にご相談ください。

心臓専門病院である豊橋ハートセンターで培ってきた経験をもとに、皆様のご希望に沿った検査や治療を行っていきたいと思っております。
心臓・足のことはもちろん、気になることがありましたら、どんなことでも遠慮なくご相談ください。

こんな症状はありませんか?

  • 胸が痛い
  • 胸の圧迫
  • 息切れ
  • 動悸がする
  • 背中が痛い
  • 冷や汗が出る
  • 吐き気
  • むくみ
  • 体重の増加
  • 脈が乱れる
  • 心電図異常
  • 心雑音がある
  • ふらつき
  • 意識消失・失神
  • 足のしびれ・痛み

循環器科で診察する主な病気

狭心症

狭心症とは、心臓の筋肉に血流を送る血管が細くなり、酸素と栄養が十分に行き渡らないため、一時的な胸の痛みや圧迫感といった症状が生じている状態です。胸痛以外にも胃痛、喉のつまり、背中・肩の痛み、歯やあごの痛みなどの症状が出る方もいます。症状は数分〜数十分で治る方が多いです。

心筋梗塞

心筋梗塞は、狭心症より緊急性が高く、心臓の筋肉に血流を送る血管が完全に詰まる病気で、心臓の筋肉が壊死していきます。激しい胸痛や息苦しさを自覚し、吐き気や冷や汗を伴うことが多いです。
しかし、ご年配の方や糖尿病の方は症状が分かりにくいことがあり、食欲低下、疲労といった症状でも心筋梗塞の可能性があります。早めの受診をお勧めします。

心不全

心臓は全身に血液を送るポンプ機能があり、何らかの原因によってポンプ機能が低下した状態を心不全といいます。心不全の原因として、狭心症・心筋梗塞、不整脈、弁膜症、心筋症、高血圧などがあげられ、息苦しさ、浮腫み、咳、体重増加、尿量が減るなどの症状が出現します。このような症状がある方は、心不全の可能性があり、早めに検査することをお勧めします。
当クリニックでは、心不全の評価のために胸部レントゲン写真、血液検査、心電図、心超音波検査、生活習慣や症状の問診を行います。緊急性が高い状態やさらなる精査が必要な場合は、連携病院にご紹介させていただきます。

弁膜症

心臓には4つの部屋があり、その部屋を区切る扉の役割をする“弁”があります。その弁の開きが悪くなる状態や正常に閉じなくなる状態を弁膜症と言います。
軽度であれば自覚症状を感じにくいですが、進行すると共に心不全症状が出現し治療が必要となる場合があります。健診などで心雑音を指摘された方は弁膜症の可能性があり、心臓超音波検査で評価できます。定期的な健診や診察を受けて頂き、異常を早期に発見していきましょう。

不整脈

不整脈とは、脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態を指します。不整脈には、治療を必要としない場合や命に関わる危険な場合など様々な種類があります。病気に由来するものもありますが、ホルモンバランス、ストレス、不眠、喫煙などにより引き起こされる事もあります。 よく見られる心房細動という不整脈では、放置しておくと脳梗塞や心不全などの合併症を起こす可能性があります。大多数の方が動悸や脈の乱れ、胸の圧迫感など自覚症状を感じますが、まれに無症状の方もいます。定期的に血圧・脈拍測定をし、異常を早期に発見するため、早めの受診をしましょう。 心電図・ホルター心電図検査などを行い、必要な場合は連携病院にご紹介いたします。

大動脈解離

大動脈は心臓から全身に血液を送るための血管で、体の中で最も太い血管です。大動脈の壁は外膜・中膜・内膜の3層に分かれており、内膜が剥がれ中膜の隙間に血液が流れ込む病気です。一番の特徴は突然、胸や背中に激痛が走る事であり、病状の進行に伴い腹痛や足の痛み・脱力を感じる事があります。
手術が必要となる可能性もあり、緊急性の高い病気です。

深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症

足の静脈に血のかたまり(血栓)ができた状態であり、片足のしびれ・痛み・腫れなどの症状が出現します。
またその血栓が血流によって運ばれ、肺の血管が詰まると肺血栓塞栓症の状態となり、息切れ・胸痛などの症状が出現します。血栓ができるリスクは多数あり、若年者から高齢者までかかる病気です。診断は、主に造影剤を使用したCT検査で行いますが、血液検査、心臓や下肢静脈の超音波検査、肺換気血流シンチも有用です。治療は、血栓を溶かすために血液をさらさらにする薬の投与(抗凝固療法、血栓溶解療法)がメインですが、病態によっては、カテーテル治療、外科療法があります。

下肢閉塞性動脈硬化症

動脈硬化によって、足の血管が狭くなったり、詰まったりする病気です。症状がない方もいますが、主に足の冷感・しびれ・歩行時の足の痛みを自覚し、さらに進行すると、安静時にも痛みが出現します。また靴擦れやひび割れなどの傷が治らず、足が壊死する可能性もあります。
まずは足を診察させていただき、疑わしい場合は当クリニックにて血圧脈波検査を行います。検査の結果、動脈の問題が疑われた場合は、連携病院にご紹介させていただきます。
ふくらはぎの筋肉が血液を心臓に戻すためのポンプの役を担っているため、足は“第二の心臓”と呼ばれています。自分の足で歩く事は、健康を維持する上でとても重要です。自分らしく生きるために、足を守っていきましょう。

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